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交通事故(特にムチウチ症)で悩んでいる方のQ&A

※※ここでいう「保険屋」とは損害保険会社のことです。生命保険会社さんとは全く関係有りませんので、その違いをしっかりと御理解頂いた上でお読み下さい。※※

Q:歩いていたらゆっくりとバックして来たタクシーとぶつかり転倒しました。現時点で目立った外傷や痛みは無く、タクシー会社から警察に報告しないで現金2万円で示談して欲しいと言われました。どうしたら良いですか?

A:絶対に示談金を受け取ってはいけません。必ず警察に連絡して下さい。例え外傷や痛みが無くても、1週間後に急に症状が出てきたりした場合、その後の治療費などは全額自己負担となります。治療の為に仕事を休んだとしても何ら補償金は出ません。そもそもプロのドライバーが人にぶつかり転倒させておいて2万円で済まそうという魂胆が許せません。

今は何とも無くても、その後に症状が出てくる事は絶対に知っている筈です。それを知っているのにも関わらず、示談交渉をその場でしてくるような会社は自己の利益しか追求していない会社です。ドライバーが事故を起こした時の対処法マニュアルにもそうするように書いてあるんでしょうね。

マスコミが嗅ぎ付けそうな骨折や命に係わるような事故に対しては誠実なフリをして対処するくせに、軽い事故に対してはいい加減な対処をして誤魔化そうとするようなタクシー会社が存在しているのも事実です。

ともかく、相手がいくら示談交渉してきても、必ず警察に通報してタクシー会社の加入している損害保険を使ってもらいましょう。ドライバーの免許に傷がつくから許してほしいなどと言うのは人の優しさに付け込んだマニュアル通りの常套文句です。

「何ともなさそうだし、謝罪してるからもういいかな」と思うのは完全に相手の術中にはまってます。その結果何の補償も受けられずに苦しんだ人を沢山見て来ました。感情に流されず、しかるべき手続きを取って下さい。

 

Q:過失割合10対0のはずの交通事故で保険会社から提示された示談金の明細に「過失相殺分マイナス30万円」と書かれて減額されていました。どういう事ですか?

A:これは完全にあなたをナメてます。過失割合10対ゼロと言うのは、言い換えればあなたに一切落ち度が無いのに事故に巻き込まれたということです。それなのに「過失相殺」?

あなたの過失分を差し引いた金額を提示してきているのです。過失が無いのに。そんなこと保険会社も分かっている筈なのに。明らかに不当に減額しようとする意図が見え見えなのでその明細書をコピーして取っておいて下さい。故意に不当減額をしようとした証拠になります。

追及すると「これはそういう事じゃ無いんですよ。たまたまここに書いただけで・・・」の様な苦し紛れの言い訳をしてきますが、保険のプロが過失相殺の欄にマイナス30万円と記載する事の意味を理解していない筈が有りません。よってそんな言い訳は通用しません。全部分かった上でわざとやっています。正当な金額を提示されるまではいかなる書類にも絶対にハンコを押してはいけません。

※有名損害保険会社でも平気でそういった手口を使って来ますのでご注意ください!!

 

Q:車が少しでも動いていたら過失割合10対0にならない?

A:これ世間でも良く聞きますよね。「車ぶつけられちゃってさ~、まぁ、こっちも動いてたから10対0にはならないんだろうけどさ・・・」と言う具合に世間ではさも常識かの様になってます。保険屋も「動いていたので過失割合は10対0になることは有りません。」と堂々と言います。

でもこれゼ~ンブ嘘。

極端な話、法定速度を守って周りにも注意しながら走行していたら反対車線からセンターラインを越えて突っ込んできた車に追突されたとします。過失は有りませんし、センターラインを越えて来るなんて事は予見も出来ません。どう考えても過失割合10対0です。

でも保険屋同士の話し合いになると最低でも9.5対0.5になります。これは保険屋の事情です(弁護士法に抵触するとかしないとか)。でもそんな事情被害者には関係有りません。明らかにこちらに何らの落ち度が無いのであれば、自分の保険は使わずに直接相手の保険屋と交渉しましょう。10対0になります。

その時に「ご存知だと思いますが、あなたも走行していましたので10対0にはならない」なんて当然のように言ってきたら(というか大体言ってきます)逆にこう言ってやりましょう「今のお言葉、内容証明郵便で送って頂いても宜しいですか?」と。保険屋は「あ、いや・・ならない事が多いという意味で、絶対にならないと言う事では・・・・」となります。

知ってますからね、彼らは。動いていても10対0になる事を。知ってるのに平気で嘘をつきますのでくれぐれも騙されないで下さい。

 

Q:保険屋さんから「ムチウチは3カ月で治療期間が終わり」と言われました。本当ですか?

A:本当ではありません。というか大ウソです。普通に考えればムチウチだろうと骨折だろうと治療期間は「治るまで」ですよね?

でも保険会社は「当社の規定ではムチウチの治療は3カ月までと決まっているんですよ」とか言って無理矢理治療を打ち切ろうとしてきます。まだ痛みがあるとか、手が痺れるとか言っても聞く耳持たないどころか終いには「本当はもう治ってますよね?」などと仮病扱いしてきます。

何の罪も無いのに、毎日痛みや痺れと戦いながら我慢して生活をしている被害者に対して「お前は金目当てだろ。保険金詐欺しようとしてるだろ?」のような事を平気で言ってきます。絶対に許せません。

そもそもムチウチ治療は3カ月って基準は何?これは一応研究結果や統計に基づいたデータが有るからです。

でもね・・・
その研究やら調査やらのお金の出所が「損害保険協会」なんですよね・・・

どう思います?損害保険会社に不利な研究結果を発表するとは思えない気が・・・

他にも疑問はかなり残りますが、そのような自分達に都合の良い研究結果を根拠としている以上「当社基準の3カ月」は払い渋りの為の勝手な基準でしかないと言う事です。

その研究の中で「保険請求の終了をもって回復」などと定義されていますが、頭が悪いにも程が有ります。かなり言葉が悪いですが「馬鹿だろ」って言いたくなります。

「回復」って完治したら回復じゃないんですか?誰が考えても同じ答えが返って来そうな事なのに何故無理矢理「回復」の定義を捻じ曲げなければならないのか?不思議だらけです。これを発表した人達も同じ事思いながら嫌々やっていたのかもしれませんね。

大人って怖~い(笑)

ともかく、そんな事を言ってきても「当社の規定って?私はあなた方の保険会社と何も契約していませんが。それでも規定に従えと?そんな法律有りませんよ?それとも医師が完治したとでも言ったのですか?」と軽くあしらって治療に専念して下さい。彼らに勝手に治療を打ち切る権限は有りません。

 

Q:「示談後にしかお金は払えません」と言われてしまいましたが、本当ですか?

A:交通事故のページを全部読んで頂いている方はいい加減飽きて来てると思いますが、これもやっぱり嘘です。『仮渡金制度』というものがしっかりとあります。ため息が出て来ますね。未だにこのような被害者の足元を見た嘘八百の交渉術を保険屋はやっているのかと・・・

私も貧乏劇団員時代にこの手口にやられました。

ムチウチ治療が長期に渡ると仕事を抜けたり休んだりして病院に通わなければならない為、収入も減少してきます。当然生活も苦しくなり、貧乏劇団員の私は手元に現金がほとんどなくなりました。そこで保険屋に「事故の為に収入が減って生活が苦しいから、とりあえず一時金払ってもらえませんか?」と言ったとき、保険屋はこれを待っていましたと言わんばかりに設問のセリフと全く同じ言葉を浴びせて来ました。

「示談後にしかお金は払えません」と。それ以外にもかな~り気持ちよさそうにベラベラと嘘を喋りまくっていましたが、今になって思えばあそこまで大嘘つきの保険屋も逆に凄いなと(笑)

まぁ、世の中何も知らなそうな貧乏劇団員でしたから、完全にナメられていたんでしょうけどね。

彼らはこういう嘘を平気で言っては、被害者の生活が苦しくなり「示談しない限りはお金が払われない」と思わせて、示談を焦る様になるのを待っているのです。当時貧乏劇団員の私はこの手口にまんまとやられました。「まだ少し痛むけど生活できないよりは・・・」と思い示談してしまいました。それまでは散々のらりくらりとトボケテいた保険屋の手際のまぁ早い事ったら(笑)

当然、示談したから痛みが無くなるという訳は無く、そこから半年以上痛みを抱えて生活していました。それ以来肩こりはお友達です(+o+)

 

Q:毎日通院すればするだけ慰謝料が貰えるんですよね?

A:実は、これ間違いなんです。
大体どこの損保会社もムチウチの場合の慰謝料は1日4200円と言ってきます。

で、1カ月を30日として毎日通った場合
4200円×30日で126000円ですよね。

でも15日通っても
4200円×30日で126000円という計算になります。

これは1日通院すると2日分の慰謝料が払われるからなんです。

つまり
4200円×15日×2で126000円なんですよね。

じゃあ30日通院すれば
4200円×60日で252000円じゃんか!と思われるかもしれませんが、1カ月は60日有りませんよね?慰謝料は肉体的、精神的に苦しんだ実際の日数に応じて支払われる為、残念ながら1カ月の間に60日間苦しんだと言う事は有り得ないのです。

15日通っても30日通っても、1カ月の間に30日苦しんだ事に変わりは無いので金額も変わらないというシステムみたいです。

じゃあ、毎月15日ずつ通うのが一番お得なんだ!!
とかいう声が聞こえて来そうですが・・・そういう考えダメですからね(;一_一)

慰謝料のことより治療の方を考えていないと後で辛い思いをするのは自分なので。
「今月はもう15日通ったから行かなくていいや♪」とかじゃなく、治っていないのならしっかりと通院して下さい・・・お願いですから<(_ _)>

 

Q:専業主婦でも休業損害が支払われるの?

A:はい、支払われます。家事だってその家を守る為、大黒柱の夫を支える為の立派な「仕事」です。これが交通事故被害により出来なくなったのならば、休業損害が支払われるのは当たり前の事です。自賠責基準という一番低い基準でも通院1日につき5700円支払われます。

「そんなの安いわよ!あたし1日の労働の値段がたったそれっぽっちだなんて有り得ないわ!!」という方は家事に従事出来なかった事を証明出来れば1日につき9700円までは主張できますが、あくまで主張できるだけで保険屋がすんなりと認めることはまず無いでしょうね・・・。

保険屋からは「丸1日全く家事が出来なかった訳では無いですよね?証明出来ますか?」と言われます。

ただし、示談交渉や交通事故紛争処理センターでの和解協議などの場で9700円までは主張できるという事を知っているのと知らないのとでは交渉自体も結果も大きく変わります。主張をするのは悪い事では有りません。

日本人は「遠慮」や「わきまえる」ということを知っている素晴らしい国民ですが、その一方で法律は「権利の上に眠る者は保護されず」という考え方もあり、遠慮して何もせずにいると損をする事が多々あります。

もちろん、何でもかんでも無茶苦茶な主張をしてはいけませんが、正当な権利を主張すべき時は思いっきり主張しましょう!!強欲だとかガメつい奴だと相手に思われるとか気にする事は有りません。

ムチウチでの保険屋さんとの示談交渉はドラクエの作戦、「ガンガンいこうぜ!!」で決まりです。MP一切減らないので(笑)

・・・ドラクエ分からない人すみません<m(__)m>

色々と書きましたが、これ以外にも保険のプロと対等に示談交渉を進めるためのテクニックや、逆に保険屋さんが良く使うエゲツ無い手口も多々知っております。例えば「金融庁」という言葉。これ一つだけでも意気消沈する保険屋さんもいます。損保会社の監督官庁である金融庁に連絡されるのは困るみたいです。人にもよりますが極端な保険屋さんは明らさまに口数が減ります。

これはほんの一部の例で、他にも後遺障害認定の事や逸失利益の話、医師を味方に付ける方法、保険屋が医師に言うプレッシャーの言葉等々、自分がしてやられた辛い経験を糧に本気で調べ上げました。

更には、保険屋さんの裏事情や、マスコミが取り上げないカラクリ、交通事故を扱う医師の本音、損害保険業界が天下りの温床となっている理由などドロドロしたお話はご相談に来て下さった方には全てお教えします。

・・・とてもここでは書けません(笑)

ともかく、交通事故の被害でムチウチになったらまずは知識を身に付けて下さい。インターネットや書籍で勉強するも良し、専門家に相談するも良し、ちなみに早い段階で当事務所にご相談頂ければ、かなりの高確率で示談金を増額させられる自信が有りますのでこいつの話を聞いてみたいと思った方は是非一度ご相談を(またもやちょっと宣伝☆)

皆さん!!

ムチウチには無知に打ち勝つ事から始めましょう!!(おい、最後はおやじギャグかよ!というツッコミや批判、その他諸々は真摯に受け止めたいと思っちょりますです・・・)

行政書士朝倉友武事務所

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